このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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クランベリー × シクロスポリン・タクロリムス 一般的注意

要約

クランベリーと免疫抑制薬(免疫を抑える薬)については、情報が食い違っています。あるヒトの研究では、特定のクランベリージュース製品が腸の酵素CYP3A(多くの薬の分解に関わる酵素)の働きを抑え、CYP3Aで分解される薬(ミダゾラム)の濃度が上がりましたが、製品によって差が大きいとされています。一方、シクロスポリンとクランベリージュースの組み合わせを調べたヒトの研究では、相互作用はみられませんでした。また、腎移植後の方でクランベリーエキスのカプセルを飲んでいた時期にタクロリムスの血中濃度が低くなったという症例報告もあり、方向が逆の報告もあります。まとめると、製品による差が大きく一方向に決められません。シクロスポリンやタクロリムスは量の調整がとても大切な薬です。移植などでこれらの薬を使っている方は、クランベリー製品を使う前に必ず処方医に相談してください。これは製品差のあるヒトデータと症例報告に基づく注意です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。

ヒトでのエビデンス

あり(ヒトでのCYP3Aプローブ試験・シクロスポリンのヒト研究・タクロリムスの症例報告があり、結果が食い違う)

根拠

腸管CYP3A阻害: Ngo N, Yan ZX, Graf TN, et al. Identification of a cranberry juice product that inhibits enteric CYP3A-mediated first-pass metabolism in humans. Drug Metab Dispos 2009;37(3):514-522. PMID: 19114462(特定のジュース製品でミダゾラムのAUCが約30%上がり、個人差が大きい)。シクロスポリンではヒト研究で相互作用なし(Grenier J, et al. 2006、Ngoらの論文内で引用)。タクロリムス低下の症例: Dave AA, Samuel J. Suspected Interaction of Cranberry Juice Extracts and Tacrolimus Serum Levels: A Case Report. Cureus 2016;8(5):e610. PMID: 27335715(腎移植後の40歳女性、クランベリーエキスカプセル使用中にタクロリムス濃度が低下。機序は著者らも推測と明記)。両論を併記する。

最終確認日
2026-11-03

研究の条件

研究の条件: CYP3Aへの影響は、特定のクランベリージュース製品を健康成人に飲んでもらい、ミダゾラムの濃度を測った試験に基づきます。シクロスポリンの研究とタクロリムスの症例報告は、それぞれ別の条件(製品・量)であり、用量の詳細は製品ごとに異なります。

ふだんの量では

ふだんの量では: 製品による差が大きいため、「ふだんの量なら大丈夫」とは言えません。免疫抑制薬を使っている方は、量にかかわらずクランベリー製品の使用を処方医に伝えてください。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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