クランベリー × CYP2C9で分解される薬 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
クランベリーが、薬を分解する肝臓の酵素CYP2C9(ワルファリンなどの分解に関わる酵素)の働きを抑えるかどうかが、ヒトの試験で調べられています。健康成人10人にクランベリージュース200mLを1日3回、10日間飲んでもらい、CYP2C9で分解されるワルファリン、CYP1A2で分解されるチザニジン、CYP3A4で分解されるミダゾラムの動きを比べたところ、どの薬の濃度も意味のある変化はなく、CYP2C9・CYP1A2・CYP3A4のどれも抑えられていないと結論されました。つまり、この量のクランベリージュースでは、CYP2C9で分解される薬への大きな影響は考えにくいとされています。ただし、調べられたのはジュースのこの量までで、濃縮されたカプセル製品までは確かめられていません。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒト薬物動態試験)
根拠
Lilja JJ, Backman JT, Neuvonen PJ. Clin Pharmacol Ther 2007;81(6):833-839. PMID: 17392729(健康成人10人、クランベリージュース200mL×3回/日を10日間。S-ワルファリンのAUCはむしろ7%低下傾向で有意差なし。著者らはCYP2C9・CYP1A2・CYP3A4の阻害はないと結論)。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 健康成人10人にクランベリージュース200mLを1日3回、10日間飲んでもらった試験です。プローブ薬(酵素の働きを測るための薬)は5日目に単回投与されました。
ふだんの量では
ふだんの量では: 試験の量(600mL/日)はふだん飲むジュースの量より多めです。この範囲では酵素への影響はみられませんでした。濃縮カプセル製品でのデータはありません。