クロロフィル × 経口薬 一般的注意
要約
銅クロロフィリンには、腸の中で特定の物質と強くくっついて、その吸収を抑える働き(インターセプター分子としての働き)が、ヒトではカビ毒のアフラトキシンを対象に確かめられています。健康な方180人に銅クロロフィリン100mgを1日3回、4か月飲んでもらった試験では、アフラトキシンのDNA損傷の目印が55%減り、重い有害事象は報告されませんでした。ただし、これはカビ毒での話であり、飲み薬一般で吸収が下がると確かめられたわけではありません。薬の種類によっては、腸でくっついて吸収に影響する可能性を否定できないため、治療に欠かせない経口薬(口から飲む薬)を使っている方は、併用を自己判断せず処方医・薬剤師に相談してください。これはアフラトキシンでの知見からの類推です。
ヒトでのエビデンス
なし(医薬品との併用を調べたヒトデータなし。アフラトキシンについてはヒトの無作為化試験あり)
根拠
Egner PA, Wang JB, Zhu YR, et al. Chlorophyllin intervention reduces aflatoxin-DNA adducts in individuals at high risk for liver cancer. Proc Natl Acad Sci USA 2001;98(25):14601-14606(無作為化二重盲検試験180人、銅クロロフィリン100mg×3回/日を4か月。尿中のアフラトキシン-N7-グアニン量が中央値で55%低下 p=0.036、有害事象の報告なし。本論文のPMIDは本調査では確認できなかったため誌名・年で示す)。医薬品の吸収への影響を調べたヒト試験は検出されなかった。本記録は類推に基づく。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
研究の条件: 肝がんのリスクが高い地域の健康成人180人に、銅クロロフィリン100mgを1日3回(合計300mg/日)、食事と一緒に4か月飲んでもらった試験です。
ふだんの量では
ふだんの量では: 液体クロロフィルの市販製品の一般量は、表示量にして1日数十〜100mg程度のクロロフィリンに相当するものが多いとされますが、製品差が大きく、試験の300mg/日より少ないことが多いです。ふだんの量で薬の吸収が下がるかどうか自体、調べられていません。