乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体 × エミシズマブ(遺伝子組換え) 注意(添付文書)
要約
エミシズマブ(商品名ヘムライブラ。血液凝固第VIII因子の働きをまねる注射薬)を使っている間と、使うのをやめてから6ヵ月間は、原則としてこの薬の投与を避けることとされています。エミシズマブの臨床試験で、出血時にこの薬を一緒に使った人の中に、重い血の塊の病気(血栓塞栓症)や血栓性微小血管症(細い血管に血の塊が詰まる病気)が出た例が複数あったためです。やむを得ず使う場合は、血友病の治療経験が豊富な医師のもと、血液検査ができる医療機関で使うこととされています。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
エミシズマブの臨床試験において、本剤併用症例で血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現が複数例に認められている(添付文書1.警告・8.6、主要文献 Oldenburg et al. N Engl J Med 2017;377:809-818)。
根拠
ファイバ静注用1000添付文書(武田薬品工業、2024年7月改訂・第2版。PMDA電子添文PDFで原文確認) 1.警告、8.6および10.2併用注意: エミシズマブ(遺伝子組換え)を名指しし、エミシズマブ投与中及び投与中止後6ヵ月間は治療上やむを得ない場合を除き本剤の投与を避けること、血栓塞栓症又は血栓性微小血管症があらわれるおそれがある旨、機序として本剤由来の活性型血液凝固第IX因子及び第X因子がエミシズマブによる凝固促進に影響を与え凝固活性の増加につながるおそれを明記。添文上は§10.2併用注意の扱いのため、バッジは禁忌ではなく注意(添付文書)とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認