トリペプチドMKP × ACE阻害薬 一般的注意
要約
トリペプチドMKPが血圧を下げる仕組みは、ACE(アンジオテンシン変換酵素)を抑えることです。これはACE阻害薬(血圧の薬のグループの一つ)と方向が同じです。試験管内の実験ではMKPのACEを抑える強さ(IC50=働きを半分に抑える濃度)は0.43μMと、食品由来の成分の中では強い部類ですが、医薬品のACE阻害薬と比べると弱く、量もごく微量(1日100μg)です。ACE阻害薬と重ねたヒト試験はなく、空咳(ACE阻害薬で出やすい咳)やカリウム上昇といったACE阻害薬で知られる副作用がMKPで増えたという報告もありません。仕組みが重なるという理由だけで過度に心配する必要はありませんが、ACE阻害薬を使っている方は使用を処方医・薬剤師に伝えてください。これは仕組みからの類推です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
なし(ACE阻害薬との併用を調べたヒトデータなし)
根拠
Yamada A, Sakurai T, Ochi D, Mitsuyama E, Yamauchi K, Abe F. Antihypertensive effect of the bovine casein-derived peptide Met-Lys-Pro. Food Chem 2015;172:441-446(試験管内でACE阻害IC50 0.43μM、高血圧ラットで血圧低下、経口で血中に移行)。安全性試験: MKP 1,000μg/日(認知機能での最小有効量の5倍と論文に記載)を4週間摂る過剰摂取試験で臨床的な問題なし(Food Sci Nutr 2021;9(2):662-671. PMID: 33598151)。ACE阻害薬との併用データはない。本記録は類推に基づく。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認