必須アミノ酸 × レボドパ含有製剤 注意(ヒトデータあり)
要約
必須アミノ酸の混合物には、レボドパ(パーキンソン病の薬)と腸や脳への輸送を取り合う大きな中性アミノ酸(ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファンなど)が複数含まれます。ヒトの研究では、ロイシンやイソロイシン、フェニルアラニンを体重1kgあたり100mg(体重70kgの人で約7g)飲むとレボドパの効果が弱まり、ふるえやこわばりが強まるおそれが示されています。必須アミノ酸製品そのものを使った試験はありませんが、競合する成分をまとめて含む以上、同じ注意が必要です。レボドパを使っている方は自己判断で始めず、飲むタイミングを含めて処方医・薬剤師に相談してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせです。ただし、ずらす間隔の公式な数値は出典にはなく、安全のため約1〜2時間あけるのが目安です(主治医の指示が優先します)。
ヒトでのエビデンス
あり(構成成分でのヒトデータ。混合物自体の試験はなし)
根拠
Nutt JG, Woodward WR, Hammerstad JP, Carter JH, Anderson JL. N Engl J Med 1984;310(8):483-488(フェニルアラニン/ロイシン/イソロイシン100mg/kgで点滴レボドパの効果が減弱)。Lennernäs H, et al. Br J Clin Pharmacol 1993;35(3):243-250. PMID: 8471400(ロイシンがレボドパの腸吸収を低下)。必須アミノ酸混合物そのものの試験は検出されなかったため、この記録は構成成分のヒトデータに基づく。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 競合が示されたのは単一アミノ酸を約7g(70kg換算)飲んだ条件です。国内のロイシン40%配合型は1日3gの混合物(うちロイシン1.2g、イソロイシン0.3g、バリン0.3g、その他1.2gという組成例)で、研究の単回量よりは少ない配合です。
ふだんの量では
ふだんの量では: ふだんの量(1日3g前後)で同じ影響が出るかどうかは確かめられていません。ただ、レボドパは飲むタイミングで効き目が揺れやすい薬のため、量が少なくても始める前に相談するのが実務的な結論です。