EPA/DHA(魚油) × 高用量での心房細動(脈の乱れ)のリスク 注意(ヒトデータあり)
要約
最近の注目知見です。心臓病の予防・治療をみた複数の大規模試験をまとめた解析で、EPA・DHAを取る量が多いほど、心房細動(心臓の上の部屋が細かく震えるタイプの脈の乱れ)が新しく出る割合が高いことが示されました(全体でハザード比1.25、1日1gを超える量では1.49)。絶対的な増え方は小さいものの、心房細動は脳梗塞の原因になるため、高用量を長く続ける場合は量の見直しも含め相談してください。通常量(1日1g以下)では信号ははっきりしません。
ヒトでのエビデンス
あり(RCTメタ解析)
根拠
Gencer B, et al. Circulation. 2021;144:1981-1990. PMID: 34612056(7試験・81,210人のメタ解析: 心房細動HR 1.25、>1g/日でHR 1.49)
- 最終確認日
- 2026-10-31
研究の条件
心臓病の予防・治療を目的にした7つの大規模な試験(合計81,210人、平均約5年の追跡)をまとめた解析です。使われた量は、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)1日1g以下の試験と、1gを超える試験に分かれます。
ふだんの量では
リスクの上がり方は量で違い、1日1g超の試験ではハザード比(リスクの比)1.49、1g以下でも1.12でした。市販サプリの多くは1日1g前後が目安量ですが、複数製品の重ね使いや高用量製品では試験の高用量側に近づきます。「1g以下なら安全」と決まったわけではなく、量が増えるほど信号が強くなる、という読み方が正確です。