ラクティウム × ベンゾジアゼピン系抗不安薬・睡眠薬 一般的注意
要約
ラクティウムに含まれるペプチドα-カソゼピンは、脳のGABA-A受容体(気持ちを落ち着かせる信号の受け口)のうち、ベンゾジアゼピン系の薬(抗不安薬・睡眠薬)が結合する場所に結合すると報告されています。働く場所が重なるため、ベンゾジアゼピン系の薬と一緒に使うと、眠気やふらつきが重なるおそれがあります。ただし、一緒に使った場合を調べたヒト試験は見つかっておらず、ラクティウム単独のヒト試験(150〜300mg/日程度)では、薬のような強い鎮静(眠り込んでしまうこと)や依存の報告はありません。処方された抗不安薬・睡眠薬がある人は、自己判断で重ねず、処方医・薬剤師に相談してください。これは類推による注意で、服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
なし(ベンゾジアゼピン系薬との併用データなし。ラクティウム単独のヒト試験はあり)
根拠
機序: α-カソゼピンはαs1-カゼインのトリプシン分解物に含まれる10個のアミノ酸からなるペプチドで、GABA-A受容体のベンゾジアゼピン部位への結合と、動物での抗不安様作用が報告されている(Miclo L, Perrin E, Driou A, et al. Characterization of alpha-casozepine, a tryptic peptide from bovine alpha(s1)-casein with benzodiazepine-like activity. FASEB J 2001;15(10):1780-1782. PMID: 11481228)。ヒト試験: Messaoudi Mら Eur J Nutr 2005;44(2):128-132. DOI: 10.1007/s00394-004-0534-7(健康成人に200mgを12時間間隔で3回。ストレス時の血圧・心拍・コルチゾールの上がり方が抑えられた)。Kim JH, Desor D, Kim YT, et al. Efficacy of alpha-s1 casein hydrolysate on stress-related symptoms in women. Eur J Clin Nutr 2007;61(4):536-541. PMID: 17136040(ストレス症状のある女性63人、150mg/日・30日間のクロスオーバー試験)。ベンゾジアゼピン系薬との併用試験はPubMed検索(2026-11-03)で検出されなかった。本記録は類推に基づく一般的注意である。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認