セサミン × ビタミンE 注意(ヒトデータあり)
要約
セサミンは、ビタミンEを分解する酵素CYP4F2の働きを抑えるため、体の中のビタミンEが減りにくくなり、濃度が上がる方向に働くことが、試験管・動物・ヒトのデータで一貫して示されています。黒ゴマ食品のヒト試験でも、血中のビタミンE濃度が上がりました。これは直ちに害という話ではありませんが、セサミン製品にはビタミンEが一緒に配合されていることも多く、ビタミンEのサプリと重ねると総量が増えます。ビタミンEのとりすぎは出血しやすさ等につながることがあるため、重ねる場合は総量を確認してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでビタミンE濃度上昇とCYP4F2関連指標の変化を確認。ビタミンEサプリとの併用試験ではない)
根拠
機序: Sontag TJ, Parker RS. Cytochrome P450 omega-hydroxylase pathway of tocopherol catabolism. Novel mechanism of regulation of vitamin E status. J Biol Chem 2002;277(28):25290-25296. PMID: 11997390(ビタミンEの分解はCYP4F2による水酸化から始まり、セサミンがこの働きを強く抑えた。ヒト・ラット肝ミクロソームと組換え酵素での試験)。Parker RS, Sontag TJ, Swanson JE. Biochem Biophys Res Commun 2000;277(3):531-534. PMID: 11061988。ヒトでの裏付け: Wu JHY, Hodgson JM, Clarke MW, et al. Inhibition of 20-hydroxyeicosatetraenoic acid synthesis using specific plant lignans: in vitro and human studies. Hypertension 2009;54(5):1151-1158. PMID: 19786646(ゴマの補給でヒトの血漿・尿中の20-HETEが約28〜32%減り、CYP4F2阻害がヒトでも起きていることが示唆された)。Wichitsranoi Jら Nutr J 2011;10:82. DOI: 10.1186/1475-2891-10-82(黒ゴマ粉4週間で血漿ビタミンEが29.4→38.2μmol/Lに上昇)。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 高血圧予備群の成人30人に黒ゴマ粉2.52g/日を4週間食べてもらった試験では、血漿ビタミンEが平均29.4μmol/Lから38.2μmol/Lに上がりました(Wichitsranoiら 2011)。セサミン単独カプセルでビタミンE濃度を測った試験ではありません。
ふだんの量では
ふだんの量では: 市販のセサミン製品の目安量はセサミン10mg/日程度で、しばしばビタミンEも一緒に配合されています。製品表示でビタミンEの量を確認し、別のビタミンEサプリと重ねる場合は合計量に注意してください。