グルコサミン × ワルファリン(商品名: ワーファリン) 注意(ヒトデータあり)
要約
関節向けサプリですが、飲み始めてから、また量を増やしてから、血液の固まりにくさを示す数値(INR)が上がったという報告が繰り返しあります。仕組みはよく分かっていません。米国の副作用報告データベースでも同様の報告が約20件集まっています。対照試験はないため確実さは高くありませんが、報告の多さから、開始・増量・中止のときはINRの確認をおすすめします。自己判断でワルファリンを変えないでください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(症例報告・副作用報告集積のみ。対照試験なし)
根拠
Knudsen JF, Sokol GH. Pharmacotherapy. 2008;28:540-548. PMID: 18363538(増量後にINR 2.3→3.9〜4.7となった症例+FDA MedWatch 20件のレビュー)/Rozenfeld V, et al. Am J Health Syst Pharm. 2004;61:306-307(グルコサミン+コンドロイチン開始4週でINR 2.58→4.52の症例)/Yue QY, et al. Drug Saf. 2006(WHOデータベースの報告集積)。既存のワルファリン側の記録(注意(ヒトデータあり))と結論・バッジを一致させた
- 最終確認日
- 2026-10-31
研究の条件
症例報告と、副作用報告の集まりが根拠です。代表例は71歳の男性で、グルコサミン1000mg/日+コンドロイチン800mg/日を5年間問題なく使っていた人が、量を3倍(グルコサミン3000mg/日+コンドロイチン2400mg/日)に増やした約3週間後に、INR(血液の固まりにくさを示す数値)が2.3から3.9に上がりました。ほかに、使い始めて4週間でINRが上がった症例もあります。
ふだんの量では
関節サプリの一般的な量は、グルコサミンで1日1500mg程度です。代表症例でINRが動いたのは、その2倍量に増やした後でした。ただし、通常の量で始めた人の症例報告もあるため、「通常量なら起きない」とは言えません。始める・増やす・やめるタイミングでINRが動く可能性がある、という読み方をしてください。