シスチン × チオプロニン等のシスチン尿症の治療薬 注意(ヒトデータあり)
要約
シスチン尿症(尿にシスチンが多く出て、シスチンの石=腎臓などにできる結石ができやすい遺伝性の病気)の治療は、尿の中のシスチンを減らし、溶けやすくすることが目的です。予防策を守って石ができていなかった患者が、シスチンとメチオニン(シスチンの材料になるアミノ酸)を含むサプリメントを始めたところ、数か月で大きな石ができた症例が報告されています。シスチンを外から取ることは、シスチン尿症の治療と正反対の方向に働きます。シスチン尿症と診断されている人は、チオプロニンなどの治療薬を使っているかどうかに関わらず、シスチンを含むサプリメントは自己判断で使わないでください。
ヒトでのエビデンス
あり(シスチン含有サプリメント開始後に急速に結石ができた症例報告1件)
根拠
Gillion V, Saussez TP, Van Nieuwenhove S, Jadoul M. Clin Kidney J. 2021;14(6):1694-1696. PMID: 34084466(シスチン尿症の22歳患者。予防策で無石だったが、シスチンとメチオニンを含む育毛サプリメント開始後、数か月で大きな結石を形成した症例報告)。Servais A et al. Kidney Int. 2021;99(1):48-58. PMID: 32918941(シスチン尿症の診療推奨。尿中シスチンを減らす管理が基本と整理)。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
症例のサプリメントのシスチン量は、原典で確定できなかったため不明と明記する。
ふだんの量では
ふだんの量では: 市販の育毛・美肌系製品のシスチン量は製品で異なり、250〜500mg/日程度の製品がある(製品表示ベース。一般量の確定した出典は未確認のため未解決事項として報告)。シスチン尿症でない人で同じリスクが言えるわけではない。