このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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L-チロシン × MAO阻害薬 一般的注意

要約

チロシンは体の中でチラミンという物質に変わることがあり、MAO阻害薬(チラミンを分解する酵素MAOの働きを抑える薬。抗うつ薬やパーキンソン病の薬の一部)を使っていると、チラミンがたまって血圧が急に上がるおそれが理論上考えられます。海外の一部製品表示ではMAO阻害薬との併用を避けるよう書かれています。ただし、チロシンのサプリメントが原因で血圧の急上昇(高血圧クリーゼ)が起きたというヒトの症例報告は確認できておらず、注意は仕組みからの類推です。健康な人での試験では、体重1kgあたり100mg(体重70kgの人で約7g)という大きな量を1回取っても、血圧の上昇は見られませんでした。MAO阻害薬を使っている人は、自己判断で使わず、必ず処方医・薬剤師に相談してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。

ヒトでのエビデンス

なし(MAO阻害薬との併用データなし。チロシン単独での血圧データはあり)

根拠

Deijen JB, Orlebeke JF. Brain Res Bull. 1994;33(3):319-323. PMID: 8293316(健康な若年者16人、チロシン100mg/kg単回。認知課題の改善が見られ、拡張期血圧は一時的に下がり、1時間後にはプラセボと差がなかった)。MAO阻害薬との併用での症例報告はPubMed検索(2026-11-03)で検出されなかった。類推であることを明記して一般的注意とした。

最終確認日
2026-11-03
確認方法
AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認

研究の条件

研究の条件: チロシン100mg/kg(約7g相当)の単回摂取での血圧測定(Deijen & Orlebeke 1994)。

ふだんの量では

ふだんの量では: 市販製品の500mgは試験量の10分の1以下である。量の差は大きいが、MAO阻害薬使用中は理論上の懸念が残るため相談を勧める。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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