塩化カリウム徐放錠 × 甘草 一般的注意
要約
甘草(漢方薬や食品・お茶などに含まれる生薬)には、グリチルリチンという成分の働きでカリウムを下げる方向の作用があります。一方、塩化カリウム徐放錠はカリウムを補う(上げる方向の)薬です。両方の作用が打ち消し合って安全になるわけではなく、カリウム補給の効果が弱まったり、甘草のとりすぎによる偽アルドステロン症(血圧が上がったり、むくみが出たりする状態)につながったりするおそれがあります。甘草を含む漢方薬や食品を日常的にとっている場合は、そのことも処方医・薬剤師に伝えてください。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の記載と作用の重なりからの類推に基づく。
根拠
塩化カリウム徐放錠600mg「St」添付文書(製造販売元: 佐藤薬品工業、販売元: アルフレッサファーマ、2023年11月改訂・第1版。KEGG MEDICUS転載の電子添文で原文確認) 添付文書の§10相互作用に甘草の名指しはないため、類推に基づく一般的注意として記録する。甘草のグリチルリチンはカリウムを下げる方向に作用し偽アルドステロン症の原因となりうること、本剤はカリウムを補給する薬であることからの類推。既存の裁定に従い、相殺して安全になるという書き方はしていない。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認