塩化カリウム注射液 × エプレレノン(セララ、高血圧症)・エサキセレノン(ミネブロ) 禁忌
要約
この点滴でカリウムを補っているときに、血圧の薬エプレレノン(高血圧症で使う場合)やエサキセレノンを使うことは、添付文書で禁止されています。どちらも体の中にカリウムをためる方向に働く薬(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬:カリウムを捨てにくくする薬)で、重なると血液中のカリウムが高くなりすぎる高カリウム血症(心臓のリズムが乱れ、最悪の場合は心臓が止まることもある状態)になるおそれがあるためです。なお、エプレレノンを慢性心不全で使う場合は禁忌ではなく「注意(添付文書)」の扱いで、別の記録にまとめています。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の併用禁忌の指定に基づく。
根拠
K.C.L.点滴液15%添付文書(丸石製薬、2023年11月改訂・第1版、KEGG MEDICUS転載の原文で確認) §2.5・§10.1併用禁忌: エプレレノン(高血圧症)、エサキセレノンを投与中の患者は禁忌。高カリウム血症があらわれることがある(機序: これらの薬剤は血中のカリウムを上昇させる可能性があり併用で高カリウム血症があらわれやすくなる。危険因子: 腎機能障害のある患者)と明記。※大塚製薬工場のKCL補正液系・テルモのKCL注キットの添付文書には§10(相互作用)の項自体がなく、この禁忌はK.C.L.点滴液15%の添付文書に基づく記載である(品目内の製品間で添文記載に差がある点は notes 参照)。
- 最終確認日
- 2026-11-03