メリロート × ワルファリン 注意(ヒトデータあり)
要約
メリロート(スイートクローバー)はクマリンという成分を含むハーブです。ワルファリンの仲間アセノクマロールを飲んでいた女性が、メリロートを7日間摂ったあとにINR(血液の固まりにくさの指標)が2から5.8に上がった症例が報告されています。また、メリロートを含むハーブティーを大量に飲んで出血時間が延びた報告もあります。ただし、メリロートに含まれるクマリン自体はワルファリンとは別の物質で、血液を固まりにくくする力は弱く、仕組みははっきりしていません。総説でもこの相互作用の確からしさは「疑わしい(doubtful)」と評価されています。症例がある以上、ワルファリンを飲んでいる方はメリロート製品の使用を処方医・薬剤師に必ず伝え、自己判断で始めないでください。
ヒトでのエビデンス
あり(症例報告のみ。対照試験なし)
根拠
Ge B, Zhang Z, Zuo Z. Updates on the Clinical Evidenced Herb-Warfarin Interactions. Evid Based Complement Alternat Med 2014;2014:957362. PMID: 24790635(メリロート+アセノクマロールでINR 2→5.8の症例、メリロート含有ハーブティー大量摂取でプロトロンビン時間延長の報告を収載し、エビデンスは doubtful と評価)。原症例: Chiffoleau A et al. Does melilot interact with acenocoumarol? Therapie 2001;56(3):321-322。用量情報: 症例でのメリロート摂取量は不明(原症例で量の特定ができていない)。市販製品のクマリン量は製品差が大きい。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 症例報告2件に基づきます。摂取量は不明で、因果関係の確実性は低いと総説で評価されています。用量不明の文献は不明と明記し、推測で埋めていません。
ふだんの量では
ふだんの量では: むくみ対策などのメリロート製品はクマリン量の表示があるものとないものがあります。ワルファリン服用中は「少量だから」と判断せず、使用自体を相談してください。