モメタゾンフランカルボン酸エステル・インダカテロール・グリコピロニウム配合剤 × グレープフルーツ類 ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
グレープフルーツ自体は添付文書で名指しされていません。ただし、グレープフルーツにはCYP3A4(薬を分解する酵素)の働きを止める成分が含まれ、気管支拡張成分インダカテロールは血中に入った後、主にこのCYP3A4で分解され、ステロイド成分モメタゾンの代謝にもCYP3A4が関わります。そのため、グレープフルーツを大量に・続けて摂ると、これらの成分の血中濃度が上がる可能性は否定できません。一方で、この吸入薬は肺から血中に入るため、飲み薬で問題になる「腸での初回通過(飲んだ薬が全身に出る前に腸・肝臓で分解されること)」は受けず、グレープフルーツの影響の出方は飲み薬とは同じではありません。グレープフルーツそのもので調べたヒトデータはなく、影響の大きさは分かっていません。通常の食事量まで一律に避ける決まりはありませんが、大量に毎日摂る習慣がある場合は処方医・薬剤師に伝えてください。
ヒトでのエビデンス
グレープフルーツそのものとのヒト相互作用データはない。
根拠
エナジア吸入用カプセル中用量/高用量添付文書(ノバルティス ファーマ、2025年5月改訂・第7版) 添付文書ではCYP3A4を阻害する薬剤が10.2で名指しされているが、グレープフルーツ自体の名指しはない。本レコードは機序からの類推であり、その旨を明記する。CYP3A4はインダカテロールの主要な消失経路であり、モメタゾンの代謝にも関わるため機序バッジの基準に該当する。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認