このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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フルチカゾンフランカルボン酸エステル・ウメクリジニウム・ビランテロール配合剤 × CYP3A4阻害作用を有する薬剤(リトナビル(ノービア)、ケトコナゾール(経口剤:国内未発売)、エリスロマイシン等) 注意(添付文書)

要約

リトナビルなどのCYP3A4阻害薬(薬を分解する酵素CYP3A4の働きを止める薬)と一緒に使うと、ステロイド成分(フルチカゾンフランカルボン酸エステル)と気管支拡張成分(ビランテロール)の分解が遅れて血中濃度が上がり、飲むステロイド薬を全身に使った場合と同じような症状(クッシング症候群(ステロイドが多すぎる状態)や副腎皮質機能抑制(副腎が自分のホルモンを作りにくくなること)など)が出るおそれがあります。実際に、強いCYP3A4阻害薬であるケトコナゾール400mg(飲み薬)と一緒に使った試験では、フルチカゾンの最高血中濃度(Cmax)が33%、血中濃度の総量(AUC)が36%上がり、ビランテロールではCmaxが22%、AUCが65%上がりました。濃度が上がると、その分、ステロイドの全身作用や動悸などの副作用が強まるおそれがあります。この薬は吸入薬で、肺から血中に入った分は飲み薬のような腸・肝臓での初回通過(飲んだ薬が全身に出る前に分解されること)を受けませんが、血中に入った後の分解は肝臓のCYP3A4が担うため、この影響は吸入薬でも起こります。併用が絶対にダメという意味ではありませんが、医師が様子を見ながら判断する組み合わせです。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

ヒトでのエビデンス

ヒトでの薬物相互作用試験データあり(添付文書16.7.1:ケトコナゾール400mg経口併用でフルチカゾンCmax +33%・AUC0-24 +36%、ビランテロールCmax +22%・AUC +65%)。

根拠

テリルジー100エリプタ/テリルジー200エリプタ添付文書(グラクソ・スミスクライン、2025年8月改訂・第5版) 10.2併用注意:CYP3A4阻害作用を有する薬剤(リトナビル、ケトコナゾール(経口剤:国内未発売)、エリスロマイシン等)との併用で全身性ステロイド剤様症状が発現するおそれがある旨を明記。10.相互作用の前文でフルチカゾンフランカルボン酸エステル及びビランテロールは主としてCYP3A4で代謝されると明記。16.7.1にケトコナゾール併用時の薬物動態変化を記載。

最終確認日
2026-11-03
確認方法
AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認

代謝・排泄:記載なし

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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