ヒハツ × プロプラノロール 注意(ヒトデータあり)
要約
ヒハツに含まれるピペリン(コショウの辛み成分)には、ほかの成分や薬の吸収を高めたり、分解を遅らせたりする働きがあります。健康な人での小規模な試験では、ピペリンを1週間飲んだあとにプロプラノロール(血圧や脈を抑える薬)を飲むと、薬の最高血中濃度と総量(AUC=体内に入った薬の総量の目安)が上がり、効き始めも早くなりました。濃度が上がると、血圧が下がりすぎたり脈が遅くなったりするおそれがあります。プロプラノロールを飲んでいる方がヒハツやピペリンを含むサプリを使うときは、処方医・薬剤師に伝えてください。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒト薬物動態試験、小規模クロスオーバー)
根拠
Bano G, Raina RK, Zutshi U, et al. Effect of piperine on bioavailability and pharmacokinetics of propranolol and theophylline in healthy volunteers. Eur J Clin Pharmacol 1991;41(6):615-617. PMID: 1815977。用量情報: 試験で使われたピペリンは1日20mgを7日間。ヒハツ製品の一般量はピペリンとして数mg〜十数mg程度と製品差が大きく、試験用量(20mg/日)に達する製品もある。食品としてのコショウ類の使用量ではピペリンははるかに少量。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 健康成人各群6人に、ピペリン20mg/日を7日間飲んでもらい、プロプラノロール40mg単回投与時の濃度を比べた試験です。ピペリン併用で最高濃度(Cmax)と総量(AUC)が上がり、最高濃度に達する時間は早くなりました。
ふだんの量では
ふだんの量では: 料理のコショウに含まれるピペリンはごく少量で、この試験のような影響はまず考えにくい量です。影響が問題になるのは、ピペリンを濃縮したサプリメントを続けて飲む場合です。