オリーブ葉エキス × 糖尿病治療薬 一般的注意
要約
オリーブ葉エキスと血糖の薬を組み合わせて調べたヒト試験はありません。オリーブ葉自体の血糖への影響については、結果が食い違っています。太り気味の中年男性46例の試験では、オリーブ葉のポリフェノール(オレウロペイン51.1mgとヒドロキシチロソール9.7mg/日)を12週間飲んで、インスリンの効き具合(インスリン感受性)が15%よくなりました。一方、複数の試験を集めた解析では、血糖の指標には意味のある変化はみられていません。両論を併記します。この状態では、血糖の薬と重なって下がりすぎるかどうかは判断できませんが、方向としては血糖を下げる側の報告があるため、糖尿病の薬を使っている人が始める場合は血糖の変化に注意し、処方医・薬剤師に伝えてください。これは食い違うヒトデータからの類推による一般的注意です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(オリーブ葉自体のヒト試験。ただし結果は食い違い、薬との併用試験ではない)
根拠
de Bock M, Derraik JGB, Brennan CM, et al. Olive (Olea europaea L.) leaf polyphenols improve insulin sensitivity in middle-aged overweight men: a randomized, placebo-controlled, crossover trial. PLoS One. 2013;8(3):e57622, PMID:23516412(46例・12週間。インスリン感受性が15%改善、β細胞の反応性も28%改善)。対する解析: Razmpoosh E et al. Diabetol Metab Syndr. 2022;14:151, DOI:10.1186/s13098-022-00920-y(12試験のメタアナリシスで血糖恒常性に意味のある変化なし)。結果が食い違うため両論併記し、一般的注意とする。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
研究の条件: de Bockらの試験は糖尿病の患者ではなく、太り気味の中年男性46例を対象としたクロスオーバー試験です。血糖の薬を使っている人は対象に含まれていません。
ふだんの量では
ふだんの量では: 試験で使われたのはオレウロペイン51.1mg/日を含む製剤です。国内製品は指標成分も量も製品ごとに異なり、ふだんの量でインスリンの効き具合が同じように変わるかは分かりません。