オリーブ葉エキス × 降圧薬 注意(ヒトデータあり)
要約
オリーブ葉エキスには、ヒト試験で血圧を下げる結果があります。ステージ1の高血圧の患者を対象とした無作為化試験では、エキス500mgを1日2回(合計1000mg/日)飲んだグループで、収縮期血圧(上の血圧)が平均11.5mmHg下がり、比較に使われた血圧の薬カプトプリル(12.5〜25mgを1日2回)の13.7mmHgと差がありませんでした。複数の試験を集めた解析でも、収縮期血圧が数mmHg下がる方向で一致しています。血圧が下がること自体は目的に沿った作用ですが、血圧の薬と重なると、下がりすぎてふらつきや転倒につながるおそれがあります。数値はエキス単独の試験の結果で、薬との組み合わせを測ったものではないため、重ねた場合にどれだけ下がるかは分かりません。実務上は、血圧の薬を使っている人が始める場合は血圧をよく測り、処方医・薬剤師に伝えてください。自己判断で血圧の薬を減らすことはしないでください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(無作為化試験・メタアナリシス。ただし降圧薬との併用試験ではない)
根拠
Susalit E, Agus N, Effendi I, et al. Olive (Olea europaea) leaf extract effective in patients with stage-1 hypertension: comparison with Captopril. Phytomedicine. 2011;18(4):251-258, PMID:21036583(二重盲検無作為化実薬対照試験。エキス500mg×2回/日(オレウロペイン19.9%含有製剤)8週間で収縮期血圧-11.5mmHg、カプトプリル群-13.7mmHg、群間差は有意でなし)。メタアナリシス: Ismail MA, Norhayati MN, Mohamad N. PeerJ. 2021;9:e11173, PMID:33868820(5試験・325例。500mg/日で収縮期血圧がプラセボ等より平均5.78mmHg低下)。Razmpoosh E et al. Diabetol Metab Syndr. 2022;14:151, DOI:10.1186/s13098-022-00920-y(12試験・819例で収縮期血圧-3.86mmHg)。降圧薬との併用そのものを調べた試験ではない。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
研究の条件: Susalitらの試験はステージ1高血圧の成人179例が登録され148例が解析対象で、エキス1000mg/日とカプトプリルを8週間比べた、プラセボのない実薬対照試験です。使われたエキスはオレウロペイン約20%含有の特定製剤で、製品が違えば結果も同じとは限りません。
ふだんの量では
ふだんの量では: 国内製品の量や指標成分は製品ごとに大きく違います(オレウロペインでそろえた海外型の製品もあれば、ヒドロキシチロソールやオレアノール酸を指標にする製品もあります)。試験の1000mg/日というエキス量と、手元の製品の量・指標成分をそのまま比べることはできないため、表示を確認してください。