ターミナリアベリリカエキス × α-グルコシダーゼ阻害薬 一般的注意
要約
α-グルコシダーゼ阻害薬(アカルボース、ボグリボース、ミグリトールなど。腸で糖の分解を遅らせて食後の血糖上昇を抑える糖尿病の薬)と、ターミナリアベリリカエキスには、腸の中で糖の吸収を抑えるという同じ方向の仕組みがあります。エキスの関与成分の没食子酸は、実験室の試験でα-グルコシダーゼ(糖を分解する酵素)の働きを抑えることが確かめられており、ヒト試験でも食後の血糖の上がり方が抑えられました。薬と重なると、食後血糖が下がる方向が強まるおそれがあるほか、おなかの張りや下痢など、腸での糖の分解を遅らせる薬に共通する症状が出やすくなる可能性があります。ただし薬との組み合わせ自体を調べた試験はなく、これは仕組みとヒトでの食後血糖データからの類推による一般的注意です。使う場合は処方医・薬剤師に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(エキス自体のヒト食後血糖試験。ただし薬との併用試験ではない)
根拠
機序: Takano A et al. Pharmacometrics(応用薬理). 2018;94(5/6):59-(in vitroでターミナリアベリリカエキスの膵リパーゼ・α-グルコシダーゼ阻害への没食子酸の寄与はほぼ100%とされ、ラットでも脂肪・糖負荷後の上昇抑制を確認。同誌はPubMed収載誌ではなくPMIDはない)。ヒトでの食後血糖: 境界域の成人46例に没食子酸20.8mgを含む食品を摂らせカレーライス負荷をした二重盲検クロスオーバー試験で、食後血糖変化量のAUCが有意に低下(国内ヒト試験。書誌の詳細は最終報告の未解決事項参照)。α-グルコシダーゼ阻害薬との併用試験はなく類推であることを明記する。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
研究の条件: 空腹時血糖が正常高値〜境界域の成人46例を対象に、没食子酸20.8mgを含む食品を食前に1回摂取し、カレーライスを負荷した急性の試験です。糖尿病治療薬を使っている人は対象ではありません。
ふだんの量では
ふだんの量では: 国内製品の標準は没食子酸20.8mg/回で、試験の量と一致します。ただし薬と重ねた場合の下がり方は未確認です。