クロセチン × リバーロキサバン(商品名: イグザレルト)等の抗凝固薬 注意(ヒトデータあり)
要約
血液を固まりにくくする薬リバーロキサバンを飲んでいた64歳の男性が、サフランのサプリメント(成分クロシンを含む製品)を使い始めて約2週間後に、鼻血と歯ぐきからの出血で受診したという症例報告が1件あります。検査では血液を固める働き自体ではなく、血小板(血液を固める細胞のかけら)の働きが弱まっていることが示されました。サプリメントをやめ、リバーロキサバンを24時間休むことで出血は止まっています。注意点として、この報告の製品は「クロセチンそのもの」ではなくサフラン/クロシンの製品で、量も論文からははっきりしません。クロシンは体の中でクロセチンに変わるため無関係とは言えませんが、そのまま同じとは言い切れません。抗凝固薬を使っている人がクロセチンのサプリメントを始める場合は、まず処方医・薬剤師に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(症例報告1件。ただし対象製品はサフラン/クロシン製品で、クロセチン単独製品ではない)
根拠
Heidari Z, Daei M, Khalili H, Sahebkar A. Bleeding Complication in a Patient with Concomitant Use of Rivaroxaban and Saffron Supplement: A Case Report. Cardiovasc Hematol Disord Drug Targets. 2022;22(1):10-12, PMID:35440328(64歳男性、心房細動でリバーロキサバン服用中。クロシンを含むサフランサプリメントの連日使用開始約2週間後に鼻出血・歯肉出血。リバーロキサバン濃度は54ng/mL(服用17時間後)で、血小板機能検査で凝集の低下を認めた)。製品はクロセチン単独製品ではなく、用量は論文中に明記されていない(不明)。クロセチン製品への読み替えには限界があることを明記する。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
研究の条件: 症例報告1例です。サプリメントの1日量は論文に明記されておらず不明です。料理に使うサフランの量での報告ではありません。
ふだんの量では
ふだんの量では: 国内のクロセチン製品の標準は7.5mg/日です。症例の製品・量が分からないため、この量で同じことが起きるかどうかは判断できません。