クロバリマブ × 他の抗C5抗体製剤(エクリズマブ(ソリリス)、ラブリズマブ(ユルトミリス)) 注意(添付文書)
要約
エクリズマブやラブリズマブなど、別の補体C5阻害薬からこの薬へ切り替える時(またはその逆の時)に、2つの薬がC5(補体の成分)へのくっつき方が違うことで一時的に複合体(くっついた塊)ができ、免疫複合体反応(関節痛、発疹、発熱などのアレルギーのような反応。腎臓に影響することもあります)が起こるおそれがあります。切り替え後30日程度は皮膚・関節・腎機能などを注意深く観察することとされています。切り替えは医師の計画のもとで行われます。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(添付文書記載)
根拠
ピアスカイ注340mg添付文書(中外製薬株式会社、2026年4月改訂、第4版)§8.1(重要な基本的注意)「他の抗C5抗体製剤使用患者が本剤の投与を開始する際、あるいは本剤使用患者が他の抗C5抗体製剤の投与を開始する際に、本剤と他の抗C5抗体製剤が補体C5の異なるエピトープに結合することにより複合体が一過性に形成され、III型過敏症反応である免疫複合体反応を引き起こすおそれがある。使用する抗C5抗体製剤を切り替えた患者では、切替え後30日程度は皮膚、関節、腎機能等を注意深く観察すること」、§11.1.3にも同趣旨の重大な副作用の記載あり。§16にも「他の抗C5抗体製剤の共存下で血清中クロバリマブ濃度が一過性に低下することがある」と記載されている。添付文書に§10(相互作用)の項自体はないが、相手が名指しされ具体的なリスクが示されているため「注意(添付文書)」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03