シイタゲン-α × ドキソルビシン 一般的注意
要約
シイタケ菌糸体培養抽出物の一種であるAHCCについては、ヒトの肝細胞を使った実験で、薬を分解する酵素CYP2D6の働きを強める(誘導する)可能性が示されています。ドキソルビシン(抗がん薬)はCYP2D6でも分解される薬の一つなので、同じことがヒトの体で起これば、ドキソルビシンの濃度が下がって効き目が弱まるおそれがあります。ただし、これは肝細胞の実験レベルの話で、ヒトで実際に濃度が変わったという報告はありません。また、AHCCとシイタゲン-αのような他の菌糸体エキス製品がまったく同じかどうかも確かめられていません。抗がん治療中の方は、菌糸体エキス系サプリを使う前に必ず主治医に伝えてください。これは機序(仕組み)からの類推を含む注意です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
なし(ヒトでの薬物動態データなし。ヒト肝細胞の実験データのみ)
根拠
Mach CM, Fujii H, Wakame K, Smith J. Evaluation of active hexose correlated compound hepatic metabolism and potential for drug interactions with chemotherapy agents. J Soc Integr Oncol 2008;6(3):105-109. PMID: 19087767(AHCCは試験管内でCYP3A4・2C8・2C9・2D6を阻害しなかったが、CYP2D6の基質であり、ヒト肝細胞のex vivoモデルでCYP2D6を誘導した。ドキソルビシンやオンダンセトロンとの相互作用の可能性が指摘された)。ヒトでの薬物動態データはない。対象はAHCCであり、他の菌糸体エキス製品への当てはめは類推であることを明記する。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認