マイタケエキス(D-フラクション) × ワルファリン 注意(ヒトデータあり)
要約
ワルファリン(血を固まりにくくする薬)を安定して飲んでいた方で、マイタケD-フラクション製品を飲み始めて約1週間後に、INR(血の固まりにくさを表す数値)が5.1まで上がったという症例報告があります。INRが上がるということは、血が固まりにくくなりすぎて、出血しやすくなるおそれがあるということです。ワルファリンを2日休み、量を約11%減らすことで落ち着きました。報告した薬剤師らは、マイタケのβグルカン(キノコの多糖)が、血液中のタンパク質に結びついたワルファリンを離れやすくした可能性を考えています。ただし、これは1人の症例報告であり、すべての方で起こるわけではありません。ワルファリンを使っている方がマイタケエキスを始めるとき(やめるときも)は、必ず処方医・薬剤師に伝え、INRの検査に注意してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトの症例報告1例)
根拠
Hanselin MR, Vande Griend JP, Linnebur SA. INR elevation with maitake extract in combination with warfarin. Ann Pharmacother 2010;44(1):223-224. PMID: 20040699(症例報告。マイタケD-フラクション製品を体重1kgあたり1滴を1日3回に分けて1週間飲んだ後にINR 5.1。ワルファリン休薬2日と約11%減量で回復)。二重検証(2026-11-03)でPubMed原典レコードを確認し、書誌と症例内容(INR 5.1、休薬2日・約11%減量)が一致することを確認した。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
研究の条件: ワルファリンで安定していた1人の患者の症例報告です。マイタケ製品は液体のD-フラクション製剤で、用量は「体重1kgあたり1滴/日を3回に分割」と報告されています。
ふだんの量では
ふだんの量では: 症例の量が市販製品の一般量とどう対応するかは、製品の濃度が違うため単純には比べられません(不明)。1例だけの報告ですが、ワルファリンは量の調整が大切な薬なので、量にかかわらず使用を伝えてください。