モリンガ × レボチロキシン 一般的注意
要約
モリンガの葉の抽出物が、甲状腺ホルモンの働きに影響する可能性が、ラットの実験で示されています。甲状腺ホルモンにはT4とT3という2種類があり、体の中ではT4の一部が、より強く働くT3に変換されます。ラットにモリンガ葉抽出物を飲ませた実験では、メスでT3が約30%下がり、T4が上がりました。これは、T4からT3への変換が抑えられた可能性を示します。レボチロキシン(商品名: チラーヂンSなど)はT4そのものの薬なので、同じことがヒトで起これば、薬の効き目が弱まるおそれがあります。ただし、これはラットだけのデータで、ヒトで確かめられた話ではありません。甲状腺の薬を使っている方がモリンガを習慣的に使う場合は、甲状腺の血液検査の結果に注意し、処方医・薬剤師に相談してください。これは動物データからの類推です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
なし(ヒトデータなし。ラットの動物実験のみ)
根拠
Tahiliani P, Kar A. Role of Moringa oleifera leaf extract in the regulation of thyroid hormone status in adult male and female rats. Pharmacol Res 2000;41(3):319-323. PMID: 10675284(ラットにモリンガ葉水抽出物175mg/kg/日を10日間。メスで血清T3が約30%低下しT4が上昇、オスでは有意な変化なし。T4からT3への末梢変換の抑制が示唆された)。ヒトでレボチロキシンとの併用を調べた試験はPubMed検索(2026-11-03)で検出されなかった。本記録は動物データからの類推である。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: ラットにモリンガ葉の水抽出物175mg/kg/日を10日間飲ませた動物実験です。ヒトの市販量(葉粉末で1日約2〜8g程度の製品が多い)とは単純に比べられません。
ふだんの量では
ふだんの量では: ふだんの量のモリンガでヒトの甲状腺ホルモンが変わるかどうかは調べられていません。動物データだけをもとに「ふだんの量なら安全」とも「危険」とも言い切れません。