経腸栄養剤 × フェニトイン(商品名: アレビアチン、ヒダントール) 注意(ヒトデータあり)
要約
フェニトイン(てんかんの薬)をチューブから入れる経腸栄養剤と一緒に使うと、フェニトインの血液中の濃度が下がり、発作を抑える効き目が弱くなったという報告があります。栄養剤の成分にフェニトインがくっついて吸収されにくくなるためと考えられています。報告によっては差がなかったものもあり、結果は一定していません。経腸栄養を始めるとき・やめるときは、フェニトインの血中濃度や発作の様子を確認しながら使うことが大切で、投与のタイミングをずらす運用が行われることもあります。なお、日本の経腸栄養剤の添付文書の相互作用の欄にフェニトインの記載はなく、この記録は文献報告に基づくものです。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(症例報告・小規模薬物動態研究。結果が一致しない報告もあり)
根拠
経腸栄養剤側の現行添付文書(ラコールNF配合経腸用半固形剤 2022年4月改訂・第1版、エレンタール配合内用剤 2024年1月改訂・第2版)の§10にフェニトインの記載はない。根拠は文献報告: 経腸栄養併用下でフェニトイン血中濃度が低下した症例報告・小規模な薬物動態研究があり、米国フェニトイン添付文書にも経腸栄養製剤との併用で血中濃度が下がりうる旨の記載がある。一方で影響なしとする報告もあり結果は一致しない(Au Yeung & Ensom, Ann Pharmacother 2000年の総説ほか)。本品目は医薬品の経腸栄養剤を1品目にまとめたもので、製品ごとに組成が異なる。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認