アガリクス × 糖尿病薬 注意(ヒトデータあり)
要約
アガリクスには血糖(血液中の糖)を下げる方向の働きがあることが、ヒトの試験で示されています。2型糖尿病の方を対象にした試験では、糖尿病薬(メトホルミンとグリクラジド)を飲みながらアガリクスエキスを12週間飲んだグループで、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)が改善しました。血糖を下げる働きが重なると、低血糖(血糖が下がりすぎる状態)になるおそれがあります。実際にこの試験の関連報告では、アガリクスを飲んだ29人中3人に低血糖がみられたとされています。糖尿病薬を使っている方がアガリクスを始めるときは、自己判断で重ねず、血糖の変化に注意し、処方医・薬剤師に相談してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(無作為化二重盲検プラセボ対照試験)
根拠
Hsu CH, Liao YL, Lin SC, Hwang KC, Chou P. The mushroom Agaricus Blazei Murill in combination with metformin and gliclazide improves insulin resistance in type 2 diabetes: a randomized, double-blinded, and placebo-controlled clinical trial. J Altern Complement Med 2007;13(1):97-102. PMID: 17309383(2型糖尿病72人、アガリクスエキス1,500mg/日を12週間併用し、インスリン抵抗性指標HOMA-IRが改善、アディポネクチンが上昇)。低血糖の人数(29人中3人対プラセボ29人中1人)はNatural Medicinesデータベース経由の二次情報であり、原著での直接確認は今後の照合課題とする。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
研究の条件: 2型糖尿病でメトホルミンとグリクラジドを6か月以上続けている72人に、アガリクスエキス1,500mg/日(500mgを1日3回)またはプラセボを12週間飲んでもらった試験です。
ふだんの量では
ふだんの量では: 試験で使われた1,500mg/日は、市販製品で一般的な量(エキス換算で1日数百mg〜1,500mg程度)と大きくは離れていません。糖尿病薬を使っている方は、量が少なくても血糖が下がりすぎる可能性を念頭に置いてください。