アミノ安息香酸エチル × メトヘモグロビン血症を起こしうる薬 一般的注意
要約
アミノ安息香酸エチル(ベンゾカイン)には、まれにメトヘモグロビン血症(血液の中の色素が変化して酸素を運びにくくなり、唇が青紫になる・息苦しいなどの症状が出る状態)を起こした報告があります。同じようにこの状態を起こしうる薬(一部の抗菌薬や硝酸薬など)と重なると、理屈のうえでは起きやすくなる可能性があります。報告の多くは、口の中に吹きかけるタイプを大量に使った場合や乳幼児の例で、乗物酔い薬の1回量(50〜100mg)での報告は確認できていません。医療用製剤では乳幼児には使わないことになっていますが、乗物酔い薬自体も15才未満は服用できません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(類推)
根拠
原著・総説: Rodriguez LF, et al. Ann Pharmacother. 1994;28:643-9. PMID: 8069004。ベンゾカイン600mgを挿管前に粘膜へ使った例でメトヘモグロビン54.1%となった症例と、文献54例の総説(摂取による例も含む。乳幼児・高齢者・大量使用が危険因子)。医療用アミノ安息香酸エチル原末添付文書(2015年6月改訂、第7版)でも副作用にメトヘモグロビン血症、禁忌に乳幼児が記載されている。本記録の「他の薬との重なり」部分は類推であり、併用でのヒトデータは確認できなかった(類推)。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
文献例はベンゾカイン600mgの粘膜適用など大量・局所使用が中心(メトヘモグロビン54.1%の症例を含む)
ふだんの量では
乗物酔い薬では1回50〜100mgを1日1回だけ服用し、文献例の使い方・量とは異なる