アミノ安息香酸エチル × サルファ剤(スルホンアミド系抗菌薬) 一般的注意
要約
アミノ安息香酸エチルは、体の中でパラアミノ安息香酸(PABA)という物質に分解されるタイプの局所麻酔成分です。サルファ剤(細菌の増殖を抑える抗菌薬)は、このPABAと競合してはたらくため、理屈のうえではサルファ剤の効き目を弱める可能性があります。また、両方ともまれにメトヘモグロビン血症(血液が酸素を運びにくくなる状態)を起こしうる薬です。ただし、日本の添付文書でサルファ剤が名指しで注意されているわけではなく、乗物酔い薬の量(1回50〜100mgを1回だけ)での実際の報告も確認できていません。サルファ剤で治療中の人が乗物酔い薬を使う場合は、念のため薬剤師に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(類推)
根拠
医療用アミノ安息香酸エチル原末添付文書(2015年6月改訂、第7版)にサルファ剤の名指しはないことを確認したうえでの類推である。本成分がエステル型局所麻酔薬でPABAに分解されること、サルファ剤がPABA競合で作用することは薬理学の基礎的事項。ベンゾカイン(本成分の国際一般名)によるメトヘモグロビン血症については症例報告と総説がある(PMID: 8069004)が、サルファ剤との併用で増えたというヒトデータは確認できなかった(類推)。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
ふだんの量では
乗物酔い薬では1回50mg(アネロン「ニスキャップ」)〜100mg(センパア Pro)を1日1回だけ服用する