ニコチン酸アミド × カルバマゼピン 一般的注意
要約
てんかんの薬カルバマゼピンを使っている小児の患者さんで、ニコチン酸アミドを一緒に使ったところ、カルバマゼピンの血液中の濃度が上がったという症例報告があります。濃度が上がると、めまい、ふらつき、ものが二重に見える、吐き気といったカルバマゼピンの副作用が出やすくなるおそれがあります。ただし報告は古い症例報告で、報告では使われたニコチン酸アミドの量が分からず、市販ビタミン剤の量(1日40〜60mg)で同じことが起きるかは分かっていません。カルバマゼピンを使っている人がニコチン酸アミド入りの製品を新しく始める場合は、そのことを処方医・薬剤師に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(症例報告)
根拠
原著論文: Bourgeois BF, Dodson WE, Ferrendelli JA. Interactions between primidone, carbamazepine, and nicotinamide. Neurology. 1982;32:1122-6. PMID: 6214728。抄録によれば、ニコチン酸アミドはカルバマゼピンで治療中の患者2例でカルバマゼピン濃度を上昇させ、機序はチトクロームP450の阻害と考察されている。市販ビタミン剤の添付文書にこの相手の名指しはない。なお、根拠はこの1982年の症例報告のみで、使われたニコチン酸アミドの用量も不明なため、判定は「注意(ヒトデータあり)」から「一般的注意」に下げた。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- 薬剤師が個別に確認
研究の条件
原著は症例報告(カルバマゼピン治療中の患者2例)。抄録にニコチン酸アミドの用量の記載はなく、市販量との直接比較はできない
ふだんの量では
市販ビタミン剤の1日量は40〜60mg(チョコラBBプラス40mg、トランシーノEX40mg、トランシーノ ホワイトCクリア60mg)