グリチルリチン酸 × ミダゾラム 注意(ヒトデータあり)
要約
健康な成人男性がグリチルリチン酸の塩(グリチルリチン酸一カリウム)150mgを1日2回、14日間飲んだ試験では、薬を分解する酵素CYP3A4で処理されるミダゾラム(眠くなりやすい鎮静薬)の血液中の総量の目安(AUC)の幾何平均が196.4から151.3に下がり(比0.77)、最高濃度(Cmax)の比も0.83になりました。濃度が下がったことは、ミダゾラムの効き目がやや弱まるおそれを意味します。ただし下がり方は小さく、試験の量(1日300mg)は市販のかぜ薬などの1日量(約40mg)の約7倍です。市販薬の量で同じことが起きるかは確かめられていません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験)
根拠
原著論文: Tu JH, He YJ, Chen Y, et al. Effect of glycyrrhizin on the activity of CYP3A enzyme in humans. Eur J Clin Pharmacol. 2010;66(8):805-810. DOI: 10.1007/s00228-010-0814-5. 健康中国人男性にグリチルリチン酸一カリウム錠150mgを1日2回14日間投与し、CYP3Aの探査薬ミダゾラムのAUC幾何平均が196.4から151.3へ低下し(幾何平均比0.77)、Cmaxの幾何平均比は0.83であった(CYP3A活性の軽い誘導と解釈されている)。数値は原著抄録の報告どおり(2026-11-02閲覧)。二次レビューにはAUC 20%・Cmax 12%低下との要約もあるが、本レコードは原著抄録の幾何平均値を採用した。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
グリチルリチン酸一カリウム150mgを1日2回、14日間(健康成人男性)
ふだんの量では
市販薬ではグリチルリチン酸として1日39〜45mg程度で、試験用量(1日300mg)よりかなり少ない