グリチルリチン酸 × グリチルリチン酸を含む他の医薬品・漢方薬(甘草含有製剤) 注意(添付文書)
要約
かぜ薬、鼻炎薬、漢方薬、医療用グリチルリチン製剤など、グリチルリチン酸(甘草の主成分)を含む製品を重ねて使うと、合計の量が増え、偽アルドステロン症(血圧が上がる、カリウムが下がる、むくむなどの状態)が出やすくなります。目安として、厚生労働省の通知ではグリチルリチン酸として1日40mg以上(甘草として1g以上)を含む市販薬には、偽アルドステロン症への注意を添付文書に書くことが求められています。1つの製品が40mg未満でも、重なれば合計で超えることがあります。製品ごとにではなく、1日の合計で考える組み合わせです。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(添付文書記載)
根拠
医療用漢方製剤の添付文書§10.2併用注意に「カンゾウ含有製剤」「グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤(グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・L-システイン配合剤、グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠等)」との併用で「偽アルドステロン症があらわれやすくなる。また低カリウム血症の結果としてミオパチーがあらわれやすくなる」と記載がある(例: クラシエ小青竜湯エキス錠添付文書、2023年10月改訂第1版で確認)。厚生労働省「かぜ薬等の添付文書等に記載する使用上の注意について」(平成23年10月14日、薬食安発第1014004号・薬食審査発第1014005号)では、グリチルリチン酸等を1日最大配合量グリチルリチン酸として40mg以上又は甘草として1g以上含有する製剤に、偽アルドステロン症・ミオパチーの症状を記載することとされている(2026-11-02閲覧)。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
ふだんの量では
市販のかぜ薬・鼻炎薬ではグリチルリチン酸として1日39〜45mg程度の製品が多い(製品マスターのPMDA添文照合)。甘草1gはグリチルリチン酸約40mgに相当する目安