フェニレフリン × MAO阻害薬 注意(添付文書)
要約
MAO阻害薬は、パーキンソン病やうつ病などに使う薬の仲間です。フェニレフリンはMAOという酵素(体内の物質を分解する仕組み)で分解されるため、MAO阻害薬を使っている間や使った後しばらくの間は、フェニレフリンが体にたまって働きが強まり、血圧が異常に上がるおそれがあると、医療用の添付文書に書かれています。注射薬の添付文書の記載をもとにした注意で、市販の飲み薬では量が異なりますが、MAO阻害薬を使っている人は市販の鼻炎薬を使う前に処方医・薬剤師に相談してください。なお、確認した日本の添付文書では、この組み合わせは併用注意の扱いで、併用禁忌ではありませんでした。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(添付文書記載)
根拠
ネオシネジンコーワ注1mg/5mg添付文書(2026年5月改訂、第2版)10.2併用注意に「MAO阻害薬(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩等)」と名指しされ、「MAO阻害薬で治療中又は治療後3週間以内の患者では血圧の異常上昇を起こすおそれがある。本剤はMAOによって代謝される。併用により代謝が阻害され、体内に蓄積し作用が増強する」と記載。同添付文書10.1(併用禁忌)にこの組み合わせの記載はない。市販薬ストナリニS(フェニレフリン塩酸塩として2錠中に12mg)の添付文書にはMAO阻害薬の名指しはない(2026-11-02閲覧)。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
ふだんの量では
出典は注射薬(1回0.1〜5mg程度を注射)の添付文書です。市販のストナリニSはフェニレフリン塩酸塩を2錠中に12mg含む飲み薬で、量と体への入り方(吸収)が注射とは異なります。