カフェイン × リチウム 注意(ヒトデータあり)
要約
リチウムは、気分の波を抑える薬で、血液中の量(濃度)を測りながら使う薬です。ふだん多くとっているカフェインを急にやめると、リチウムの濃度が上がることが、人の研究で示されています。11人の患者さんで調べた研究では、カフェインをやめた後にリチウムの血液中の濃度が24%上がりました。濃度が上がりすぎると、手のふるえ、吐き気、下痢、強い眠気などの中毒の症状が出るおそれがあります。逆にカフェインを急に増やすと濃度が下がる可能性も報告されています。リチウムを使っている人は、カフェインの量を急に変えず、変えるときは処方医に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験)
根拠
Mester R et al. Caffeine withdrawal increases lithium blood levels. Biol Psychiatry. 1995;37(5):348-350(リチウム治療中の患者11人で、カフェイン中止後にリチウム血中濃度が24%上昇)。症例報告として、Song JJ et al. Prim Care Companion CNS Disord. 2024;26(2):23cr03642(カフェイン摂取を87%減らした後にリチウム濃度が治療に使う範囲を超えた1例)もある。
- 最終確認日
- 2026-11-03
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
Mester 1995: コーヒーを1日4〜8杯飲んでいたリチウム治療中の患者11人で、カフェイン中止2週間後に評価。
ふだんの量では
研究の対象はコーヒー1日4〜8杯という多めの摂取を長年続けていた人です。少量のカフェインでの影響は確かめられていません。