テリフルノミド × CYP2C8で代謝される薬(レパグリニド、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、パクリタキセル) 注意(ヒトデータあり)
要約
CYP2C8(薬を分解する酵素の一つ)で分解される薬は、この薬と一緒に使うと血液の中の量が増えることがあります。代表例は、糖尿病の薬レパグリニド、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、抗がん剤のパクリタキセルです。試験では、レパグリニドの量の指標(AUC)が約2.4倍、最高濃度(Cmax)が約1.7倍に増えました。濃度が増えると、それぞれの薬の作用や副作用が強まるおそれがあるため、一緒に使う場合は様子を見ながら相手の薬の量を調整することとされています。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(レパグリニドとのヒト薬物動態試験。Cmax 1.7倍、AUC 2.4倍)
根拠
米国添付文書(AUBAGIO(テリフルノミド)錠、Genzyme Corporation、DailyMed掲載版、改訂2026年2月)§7に、テリフルノミドは生体内でCYP2C8の阻害剤であり、CYP2C8で代謝される薬(パクリタキセル、ピオグリタゾン、レパグリニド、ロシグリタゾン等)の曝露が増える可能性があり、患者を観察し必要に応じて相手薬を調整すること、と記載されている。§12.3に、テリフルノミド反復投与後にレパグリニド0.25mg単回投与で平均Cmax・AUCが1.7倍・2.4倍に増加した、推奨用量では相互作用がより大きくなる可能性がある、と記載されている。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
テリフルノミド反復投与後にレパグリニド0.25mgを単回投与したヒト薬物動態試験(米国添付文書§12.3)。レパグリニドの通常用量では影響がより大きい可能性があると添文に記載