テリフルノミド × CYP1A2で代謝される薬(デュロキセチン、アロセトロン、テオフィリン、チザニジン) 注意(ヒトデータあり)
要約
CYP1A2(薬を分解する酵素の一つ)で分解される薬は、この薬と一緒に使うと血液の中の量が減って効き目が弱まるおそれがあります。代表例は、うつ・痛みの薬デュロキセチン、テオフィリン(ぜんそく等の薬)、チザニジン(筋肉のこわばりを和らげる薬)、アロセトロンです。目印の成分カフェインで調べた試験では、カフェインの量の指標(AUC)が約55%下がりました。一緒に使う場合は、相手の薬の効き具合を見ながら量を調整することとされています。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(カフェイン(CYP1A2の目印成分)でのヒト薬物動態試験。Cmax −18%、AUC −55%。対象薬そのものとの直接試験ではない)
根拠
米国添付文書(AUBAGIO(テリフルノミド)錠、Genzyme Corporation、DailyMed掲載版、改訂2026年2月)§7に、テリフルノミドはCYP1A2の弱い誘導剤である可能性があり、CYP1A2で代謝される薬(アロセトロン、デュロキセチン、テオフィリン、チザニジン等)の曝露が減る可能性があり、患者を観察し必要に応じて相手薬を調整すること、と記載されている。根拠データは§12.3のカフェインの試験(Cmax −18%、AUC −55%)。欧州製品情報(EMA、AUBAGIO製品情報SmPC)§4.5にも同旨と対象薬の名指しがある。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
テリフルノミド反復投与下でカフェインを投与したヒト薬物動態試験(米国添付文書§12.3、EMA§4.5)