テリフルノミド × 免疫抑制薬・免疫調節薬(多発性硬化症の他の治療薬を含む) 一般的注意
要約
免疫の働きを抑えたり調整したりする他の薬(多発性硬化症の治療に使う抗がん剤的な薬や免疫抑制薬など)との併用は、海外の添付文書でも十分に調べられていません。インターフェロンベータやグラチラマー酢酸塩(どちらも多発性硬化症の注射薬)については、1年までの併用の安全性研究で特段の心配は示されませんでしたが、副作用は単独使用より多く、長期の安全性は確立していないとされています。併用や切り替えの際は、血液への影響が重なることにも注意が必要とされています。他の免疫の薬を使う・切り替える場合は処方医・薬剤師に伝えてください。この薬は現在、日本では販売されておらず日本の添付文書がないため、この内容は海外の添付文書に基づきます。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(一部。インターフェロンベータ・グラチラマー酢酸塩との1年までの併用安全性研究で特段の懸念なし。ただし長期データなし)
根拠
米国添付文書(AUBAGIO(テリフルノミド)錠、Genzyme Corporation、DailyMed掲載版、改訂2026年2月)§5.13に、多発性硬化症治療に使う抗悪性腫瘍薬・免疫抑制療法との併用は評価されていない、インターフェロンベータ・グラチラマー酢酸塩との1年までの併用安全性研究では特段の安全性上の懸念は示されなかったが長期の安全性は確立していない、血液抑制作用のある薬への切り替え時は重なりに注意すること、と記載されている。欧州製品情報(EMA、AUBAGIO製品情報SmPC)§4.4にも同旨があり、併用時は単独使用より副作用の発現率が高かった旨が記載されている。日本の添付文書の記載ではないため「一般的注意」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
インターフェロンベータまたはグラチラマー酢酸塩との最長1年の併用安全性研究(米国添付文書§5.13、EMA§4.4)