テリフルノミド × 生ワクチン 一般的注意
要約
この薬は免疫(体を感染から守る仕組み)の働きを抑えるため、弱めた生きたウイルスなどを使う生ワクチンは、感染を起こすおそれがあり、海外の添付文書では接種が推奨されていません。米国の添付文書では、この薬を使っている間と、やめてから少なくとも6か月は一部のワクチンを避けるよう案内されています。予防接種を受ける予定がある場合は、処方医・薬剤師に伝えてください。なお、欧州の製品情報では、不活化ワクチン(生きた病原体を使わないワクチン)はこの薬の使用中でも安全に効いたとする2つの臨床研究が紹介されています。この薬は現在、日本では販売されておらず日本の添付文書がないため、この内容は海外の添付文書に基づきます。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(生ワクチン自体の臨床データはないと米国添付文書に明記。不活化ワクチンについては欧州製品情報に臨床研究の紹介がある)
根拠
米国添付文書(AUBAGIO(テリフルノミド)錠、Genzyme Corporation、DailyMed掲載版、改訂2026年2月)§5.4に、生ワクチンの有効性・安全性に関する臨床データはなく、生ワクチンの接種は推奨されない、と記載され、§17(患者カウンセリング情報)では治療中および中止後少なくとも6か月は一部のワクチンを避けるよう案内されている。欧州製品情報(EMA、AUBAGIO製品情報SmPC)§4.4には、生弱毒化ワクチンは感染のリスクがあるため避けること、不活化ワクチンについては2つの臨床研究で安全かつ有効であったこと、が記載されている。日本の添付文書の記載ではないため「一般的注意」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03