テリフルノミド × 経口避妊薬(エチニルエストラジオール・レボノルゲストレル) 注意(ヒトデータあり)
要約
飲むタイプの避妊薬(経口避妊薬)に含まれるエチニルエストラジオールとレボノルゲストレル(どちらも女性ホルモンに似た成分)は、この薬と一緒に使うと血液の中の量が増えることが、海外の試験で確かめられています。量の指標(AUC)はエチニルエストラジオールで約1.54倍、レボノルゲストレルで約1.41倍になりました。避妊の効き目が弱まる方向の変化ではありませんが、ホルモンの量が増えることで副作用が出やすくなるおそれがあるため、避妊薬の種類や量は処方医と相談して選ぶこととされています。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(経口避妊薬(エチニルエストラジオール0.03mg・レボノルゲストレル0.15mg)とのヒト薬物動態試験)
根拠
米国添付文書(AUBAGIO(テリフルノミド)錠、Genzyme Corporation、DailyMed掲載版、改訂2026年2月)§7に、テリフルノミドによりエチニルエストラジオールとレボノルゲストレルの全身曝露が増える可能性があり、併用する避妊薬の種類・用量を考慮すること、と記載されている。§12.3に、テリフルノミド反復投与でエチニルエストラジオールのCmax・AUC0-24が1.58倍・1.54倍、レボノルゲストレルのCmax・AUC0-24が1.33倍・1.41倍に増加した、と記載されている。欧州製品情報(EMA、AUBAGIO製品情報SmPC)§4.5にも同じ数値が記載され、避妊効果への悪影響は想定されないが避妊薬の選択・調整時に考慮すること、とされている。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
テリフルノミド反復投与下で経口避妊薬(エチニルエストラジオール0.03mg/レボノルゲストレル0.15mg)を投与したヒト薬物動態試験(EMA§4.5に用量明記)