テリフルノミド × ワルファリン 注意(ヒトデータあり)
要約
血液を固まりにくくする薬ワルファリンと一緒に使うと、ワルファリンの効き具合を示す検査値INR(血液の固まりにくさの指標)のピークが約25%下がったことが、海外の試験で確かめられています。INRが下がると、血液が固まりやすくなってワルファリンの効き目が弱まるおそれがあります。そのため、一緒に使う場合はINRをこまめに確かめることとされています。なお、ワルファリン自体の血液の中の量には影響がなかったとされています。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ワルファリン併用時のヒトデータ。ピークINR約25%低下。S-ワルファリンの血中濃度には影響なし)
根拠
米国添付文書(AUBAGIO(テリフルノミド)錠、Genzyme Corporation、DailyMed掲載版、改訂2026年2月)§7に、ワルファリンとの併用ではINRの綿密なモニタリングが必要であり、テリフルノミドによりピークINRが約25%低下する可能性がある、と記載されている。欧州製品情報(EMA、AUBAGIO製品情報SmPC)§4.5にも、テリフルノミド反復投与はS-ワルファリンの薬物動態に影響せず(CYP2C9の阻害・誘導はない)、一方でピークINRの25%低下が見られたため、併用時はINRの綿密な経過観察が推奨される、と記載されている。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
テリフルノミド反復投与下でのワルファリン併用検討(海外添付文書§7・§12.3、EMA§4.5)