テリフルノミド × ロスバスタチン 注意(ヒトデータあり)
要約
コレステロールを下げる薬ロスバスタチンは、この薬と一緒に使うと血液の中の量が大きく増えることが、海外の試験で確かめられています。量の指標(AUC)が約2.51倍、最高濃度(Cmax)が約2.65倍になりました。濃度が増えると、筋肉痛などの副作用が出やすくなるおそれがあるため、米国の添付文書では、一緒に使う場合ロスバスタチンは1日10mgを超えないこととされています。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ロスバスタチンとのヒト薬物動態試験。Cmax 2.65倍、AUC 2.51倍)
根拠
米国添付文書(AUBAGIO(テリフルノミド)錠、Genzyme Corporation、DailyMed掲載版、改訂2026年2月)§7に、テリフルノミド服用中の患者ではロスバスタチンの用量は1日1回10mgを超えないこと、と記載されている。§12.3に、テリフルノミド反復投与でロスバスタチンの平均Cmax・AUCが2.65倍・2.51倍に増加し、BCRPおよびOATP1B1/1B3の阻害が示唆された、と記載されている。欧州製品情報(EMA、AUBAGIO製品情報SmPC)§4.5では併用時にロスバスタチンの50%減量が推奨されている(米国の上限10mgとは表現が異なる)。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
テリフルノミド反復投与下でのロスバスタチン併用ヒト薬物動態試験(米国添付文書§12.3)