テリフルノミド × BCRP・OATP1B1/1B3で運ばれる薬(ロスバスタチン以外:アトルバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、メトトレキサート、リファンピシン、ミトキサントロン、トポテカン、サラゾスルファピリジン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ナテグリニド、レパグリニド) 一般的注意
要約
BCRPやOATP(薬を細胞の中や外へ運ぶ運び屋タンパク)の働きをこの薬が邪魔するため、これらで運ばれる薬は血液の中の量が増えるおそれがあります。ロスバスタチン以外の代表例として、コレステロールの薬アトルバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、メトトレキサート、リファンピシン、抗がん剤のミトキサントロン、トポテカン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、サラゾスルファピリジン、糖尿病の薬ナテグリニド、レパグリニドが海外の添付文書で挙げられています。これらの薬そのものとの試験データはないため、一緒に使う場合は量を減らすことも含めて処方医・薬剤師に伝えてください。この薬は現在、日本では販売されておらず日本の添付文書がないため、この内容は海外の添付文書に基づきます。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(このグループの薬そのものとのヒトデータはない。同じ運搬経路についてロスバスタチンでのヒトデータはある)
根拠
米国添付文書(AUBAGIO(テリフルノミド)錠、Genzyme Corporation、DailyMed掲載版、改訂2026年2月)§7に、テリフルノミドはBCRPおよびOATP1B1/1B3の活性を阻害し、他のBCRP基質(ミトキサントロン等)やOATPファミリーの薬(メトトレキサート、リファンピシン等)、特にHMG-CoA還元酵素阻害剤(アトルバスタチン、ナテグリニド、プラバスタチン、レパグリニド、シンバスタチン等)では用量減量の検討と注意深い観察が求められる、と記載されている。欧州製品情報(EMA、AUBAGIO製品情報SmPC)§4.5ではBCRP基質の例としてトポテカン、サラゾスルファピリジン、ダウノルビシン、ドキソルビシンも挙げられている。ヒトで数値が示されているのはロスバスタチンのみで、これらの薬そのものとの直接データはないため「一般的注意」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03