テリフルノミド × コレスチラミン・活性炭(薬用炭) 注意(ヒトデータあり)
要約
コレスチラミン(コレステロールを下げる薬)と活性炭(薬用炭)は、この薬を体の外へ出す力を強め、血液の中のテリフルノミドを急速に減らします。これは副作用が出たときや妊娠を希望するときなどに、わざと早く体の外へ出す「加速排泄(かそくはいせつ)」という処置として使われる方法で、決められた方法(コレスチラミン8gを1日3回、または活性炭50gを12時間ごと、どちらも11日間)で血液の中の量が98%を超えて下がったことが確かめられています。裏を返せば、加速排泄が目的でないときにこれらを使うと、テリフルノミドの効き目が失われてしまうおそれがあるため、使う場合は必ず処方医・薬剤師に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(加速排泄処置によりテリフルノミド血漿中濃度が98%超低下したヒトデータ)
根拠
米国添付文書(AUBAGIO(テリフルノミド)錠、Genzyme Corporation、DailyMed掲載版、改訂2026年2月)§5.3に加速排泄処置として、コレスチラミン8gを8時間ごと11日間(忍容性が低い場合は4gを1日3回)、または活性炭末50gを12時間ごと11日間の投与で、テリフルノミドの血漿中濃度が98%を超えて低下した、と記載されている。欧州製品情報(EMA、AUBAGIO製品情報SmPC)§4.5には、加速排泄が目的の場合を除き、テリフルノミド服用中の患者にコレスチラミンや活性炭を使わないことが推奨される(急速で大きな濃度低下を招くため)、と記載されている。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
コレスチラミン8g 8時間ごと×11日間、または活性炭50g 12時間ごと×11日間による加速排泄処置(米国添付文書§5.3)