テリフルノミド × コーヒー 注意(ヒトデータあり)
要約
コーヒーに含まれるカフェイン(眠気を覚ます成分)は、この薬と一緒に使うと血液の中の量が減ることが、海外の試験で確かめられています。テリフルノミドを繰り返し飲んだあとでは、カフェインの量の指標(AUC)が約55%、最高濃度(Cmax)が約18%下がりました。濃度が下がると、カフェインの効き目(眠気覚ましなど)が弱まったり、切れるのが早くなったりするおそれがあります。コーヒーを避ける必要はありませんが、カフェインの効き方の変化が気になる場合は処方医・薬剤師に伝えてください。なお、この試験はカフェインを「分解のされ方を調べる目印」として使ったもので、ふだんのコーヒーの量で調べた試験ではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(カフェインを用いたヒト薬物動態試験。テリフルノミド反復投与でカフェインのCmax −18%、AUC −55%)
根拠
米国添付文書(AUBAGIO(テリフルノミド)錠、Genzyme Corporation、DailyMed掲載版、改訂2026年2月)§12.3および欧州製品情報(EMA、AUBAGIO製品情報SmPC)§4.5に、テリフルノミド反復投与によりカフェイン(CYP1A2で代謝される薬の目印として使用)の平均Cmaxが18%、AUCが55%低下し、テリフルノミドがCYP1A2の弱い誘導剤(分解酵素の働きを強める薬)であることが示唆された、と記載されている。食品のコーヒー自体を対象にした試験ではない。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
テリフルノミド反復投与下でカフェインを投与したヒト薬物動態試験(海外添付文書§12.3/EMA§4.5)。カフェインの用量は添付文書に明記されていない
ふだんの量では
試験はカフェイン単独投与によるもので、日常のコーヒー摂取量での検討ではない。コーヒーのカフェイン量は製品・淹れ方で異なる