テリフルノミド × リファンピシン 注意(ヒトデータあり)
要約
結核などの治療に使う抗菌薬リファンピシンと一緒に使うと、この薬(テリフルノミド)の血液の中の量が約40%下がったことが、欧州の製品情報に記載されています。量が下がると、テリフルノミドの効き目が弱まるおそれがあるため、一緒に使う場合は注意が必要とされています。なお、米国の添付文書には「リファンピシンはテリフルノミドの薬物動態に影響しなかった」と異なる記載があり、海外の添付文書の間でも見解が分かれています。リファンピシンを使うことになったら、処方医・薬剤師に伝えてください。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(リファンピシン併用時のヒト薬物動態データ。EMA記載ではテリフルノミド曝露が約40%低下。米国添付文書には影響なしとの記載があり見解が分かれる)
根拠
欧州製品情報(EMA、AUBAGIO製品情報SmPC)§4.5に、リファンピシン600mgを1日1回22日間反復投与し、テリフルノミド70mgを単回投与したところ、テリフルノミドの曝露が約40%低下した、と記載されている。一方、米国添付文書(AUBAGIO(テリフルノミド)錠、Genzyme Corporation、DailyMed掲載版、改訂2026年2月)§12.3には「リファンピンはテリフルノミドの薬物動態に影響しなかった(Rifampin did not affect the pharmacokinetics of teriflunomide)」と記載されており、両添付文書で記載が異なる。本レコードは実測の数値があるEMAの記載に基づき「注意(ヒトデータあり)」とし、米国の記載との相違をここに開示する。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
リファンピシン600mg 1日1回を22日間反復投与+テリフルノミド70mg単回投与(EMA§4.5)。テリフルノミド70mgは通常用量(7mg・14mg)より多い単回用量での検討