ブプロピオン × ニコチン置換療法(ニコチンパッチ等) 注意(ヒトデータあり)
要約
禁煙に使うニコチンパッチなどのニコチン置換療法と、この薬の徐放製剤を一緒に使った試験では、治療中に血圧が上がった人の割合が、併用したグループで6.1%と、ブプロピオン単独の2.5%、ニコチンパッチ単独の1.6%、偽薬(成分のない薬)の3.1%より高い結果でした。血圧が上がりすぎるおそれがあるため、米国の添付文書では、一緒に使う場合は血圧を測って確認することとされています。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(禁煙治療の比較試験で、併用したグループで治療中の高血圧の発現割合が高かった)
根拠
米国添付文書(WELLBUTRIN XL、Bausch Health US LLC、2025年11月改訂、DailyMed掲載版) §5.4に、徐放性ブプロピオンとニコチン経皮システム(パッチ)の禁煙補助の比較試験の結果と、ブプロピオンとニコチン置換療法を併用する患者では血圧の確認(モニタリング)が勧められることが記載されている。§7(相互作用)の行ではないが、ヒトの比較試験データに基づくため「注意(ヒトデータあり)」とした。日本の添付文書の記載ではない。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
徐放性ブプロピオン、ニコチン経皮システム(パッチ)、その併用、偽薬を比べた禁煙補助の比較試験。治療中に新たに出た高血圧の割合は、併用6.1%、ブプロピオン単独2.5%、ニコチンパッチ単独1.6%、偽薬3.1%。対象者の多くに、もともと高血圧があった(米国添付文書 §5.4)。なお、この試験で使われたブプロピオンは徐放(SR)製剤で、基準としたウェルブトリンXL(1日1回製剤)そのものではない。