このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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ブプロピオン × CYP2D6で分解される薬(抗うつ薬・抗精神病薬・β遮断薬・一部の抗不整脈薬) 注意(ヒトデータあり)

要約

この薬は、CYP2D6(薬を分解する酵素の一つ)の働きを抑えます。そのため、この酵素で分解される薬と一緒に使うと、相手の薬の血液中の濃度が上がることがあります。相手の例は、抗うつ薬(ベンラファキシン、ノルトリプチリン、イミプラミン、デシプラミン、パロキセチン、フルオキセチン、セルトラリンなど)、抗精神病薬(ハロペリドール、リスペリドン、チオリダジンなど)、β遮断薬(メトプロロールなど、心臓や血圧の薬)、一部の抗不整脈薬(プロパフェノン、フレカイニド)です。実際にデシプラミンで調べた試験では、最高濃度が約2倍、総量が約5倍に上がりました。測ったのは濃度であり、濃度が上がると相手の薬の副作用が出やすくなるおそれがあります。米国の添付文書では、相手の薬の量を減らすことを考えるよう書かれており、とくに量の調整が難しい薬では注意が必要です。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

ヒトでのエビデンス

あり(デシプラミンとの試験で、デシプラミンの最高濃度が約2倍、総量が約5倍に上昇。その他の相手薬との直接の試験結果は添付文書に示されていない)

根拠

米国添付文書(WELLBUTRIN XL、Bausch Health US LLC、2025年11月改訂、DailyMed掲載版) §7.2に、ブプロピオンとその代謝物がCYP2D6を阻害し、CYP2D6で分解される薬(抗うつ薬、抗精神病薬、β遮断薬、1C群抗不整脈薬など)の濃度を上げること、とくに治療域の狭い薬では相手の減量を考えることが記載されている。数値は §12.3 のデシプラミンでのヒト試験に基づく。日本の添付文書の記載ではないが、ヒトでの薬物動態データがあるため「注意(ヒトデータあり)」とした。

最終確認日
2026-11-03

代謝・排泄:記載なし

研究の条件

CYP2D6の働きが通常である男性15人(19〜35歳)での試験。ブプロピオン150mgを1日2回飲んだ後にデシプラミン50mgを1回飲むと、デシプラミンの最高濃度(Cmax)が約2倍、総量(AUC)が約5倍、半減期が約2倍になった。この影響はブプロピオンの最後の服用から少なくとも7日間続いた(米国添付文書 §12.3)。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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