ナルトレキソン × オピオイド鎮痛薬 禁忌
要約
日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。米国の添付文書で、オピオイド鎮痛薬(モルヒネやオキシコドンなど、強い痛み止めの仲間)を使っている人への本剤の使用は禁忌(使ってはいけない組み合わせ)とされています。この薬はオピオイドの働きを打ち消すため、鎮痛薬が効かなくなるだけでなく、オピオイドに体が慣れている人では、強い離脱症状(吐き気・下痢・腹痛・痛みなどが急に現れる状態)が現れるおそれがあります。本剤の治療を始める前に、少なくとも7〜10日間はオピオイドを使っていない期間が必要とされています。手術や強い痛みで鎮痛薬が必要になった場合は、本剤を使っていることを必ず医療者に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし
根拠
米国添付文書(ナルトレキソン塩酸塩錠50mg、Sun Pharmaceutical Industries, Inc.、DailyMed掲載版、Revised 06/2026) CONTRAINDICATIONSの第1項で「オピオイド鎮痛薬を使用中の患者」が禁忌とされている。WARNINGS(Precipitated Opioid Withdrawal)では、オピオイド依存のある人への投与で離脱症状が誘発され、服用後5分以内に現れて最大48時間続いた例や、入院を要した例が記載され、DOSAGE AND ADMINISTRATIONでは開始前にトラマドールを含めオピオイドを使っていない期間(短時間作用型で最低7〜10日)が必要とされている。海外添文での禁忌であることを明記し、バッジは「禁忌」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-02