カンナビジオール × CYP2C19基質薬(クロピドグレル等) 一般的注意
要約
この薬には、CYP2C19という酵素(薬を分解する仕組み)の働きを中くらいの強さで止める作用があります。そのため、この酵素で分解される薬と一緒に使うと、その薬の血液中の濃度が上がり、副作用が出やすくなるおそれがあります。逆に、クロピドグレル(血液を固まりにくくする薬)のように、体内で変化して初めて効き目を持つ薬では、その変化が進みにくくなり、効き目が弱くなるおそれがあると、米国の添付文書に記載されています。添付文書では、相手の薬の量の調整(増やす・減らす)を検討することとされています。個別の薬での数値データは示されていません。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(基質一般についての記載であり、クロピドグレル等の個別のヒト数値データは添付文書に示されていない)
根拠
米国添付文書(EPIDIOLEX(cannabidiol)oral solution、Jazz Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 07/2025)§7.2(CYP2C19 Substrates)に、本剤はCYP2C19の中等度の阻害薬であり、基質の血漿中濃度を上げて副作用のリスクを増すおそれがあるため減量を検討すること、活性代謝物が効き目の中心である基質(例: クロピドグレル)では活性代謝物の濃度が下がり効き目が弱くなるおそれがあるため増量を検討すること、と記載。§7.2の範囲でクロバザムの代謝物については個別のヒトデータがあるが(クロバザムの記録参照)、クロピドグレル等の個別数値データは添文にないため「一般的注意」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03